使い手と共に在る – 国宝 大崎八幡宮 –
国宝や重要文化財に納められる伝統畳は、伝え育まれてきた職人の技と、仕事への誇り、天然素材へのこだわりから生み出されています。草新舎は日々の営みの中で、伝統を守りながらも、新らしい感性への挑戦を続けてきました。
その中で生まれたのが、「XT(エクスティー)」です。これまで不可能とされていた天然素材を加工したデザイン畳「XT」は、デザインの独自性と素材の良さで、国内外の施設や個人宅に取り入れられ始めています。
草新舎の畳の在る場を訪ね、その真価を使い手の想いや言葉から探ります。第一回は、国宝大崎八幡宮 禰宜(ねぎ)の小野目稲美さんのインタビューです。
– 古(いにしえ)の佇まいを今に伝える/凛と保たれた祈りの場 –
大崎八幡宮の社殿は、仙台藩祖・伊達政宗がこの地に祀って400年以上の国宝です。国宝文化財の保存・補修には国産材と伝統技術を用いることが文化庁で指定されていますが、なにより日本の風土に合わない材や技術では、かびやヒビが発生し維持管理そのものが難しくなります。ですから、できるだけこの土地の風土に合った材や技術を採り入れたいと思っています。草新舎の畳は調湿性に優れ、四季を通じて拝殿を快適に保ってくれます。
また、文化財の保存工事に立ち合うと、実物に触れ先人の技に学ぶ“伝統技術継承の場”になっていることがよくわかります。たとえば、畳の紋縁模様は円から始まり、円で終わるような工夫が為されていて、そうした思想や美意識を持った職人の技からは、伝統継承への深い思いと誇りが伝わってきます。
拝殿を凜とした空気に保ってくれる草新舎の畳は、参拝者の方々を美しい畳目で、毎日迎え入れてくれます。
小野目 稲美(国宝大崎八幡宮 禰宜)
納入実績 紋縁畳
▼ 国宝大崎八幡宮 公式ウェブサイト
http://www.oosaki-hachiman.or.jp/