代表メッセージ
草新舎は宮城県石巻市桃生(ものう)町で1946年にわら工品(むしろ・ござ)製造業から始まりました。祖父から数えて私で3代目となります。北上川に囲まれた桃生町周辺は藩政時代には、江戸のこめどころとして栄えていました。こめの収穫後は、太平洋側独特の爽やかな気候が続くため、よく乾燥した良質の稲わらが残りやすく、そのわらをこんもり積んでトラックで倉庫まで運ぶのが秋の年中行事になっていました。幼少期の私は、そんなわら上げに付いて行って、帰りのトラックの藁の上に寝そべって、ゆさゆさと揺られながら、どこまでも続く青空と、見通しのよいだだっ広い田んぼの景色を眺めるのが本当に楽しみでした。
歴史を紐解くと畳文化がはじまった奈良時代には寝具だったそうで、私にとっては、寝心地の良い畳が理想の畳です。稲藁の自然な復元力が体を直に支え、サラッとした肌触りと草の香りに包まれる心地良さは、今でも体に染み付いています。それが天然素材の畳にこだわる大きな理由にもなっています。
寝心地の良いわら畳は、適度な弾力により座布団いらずの座り心地です。歩くショックを吸収することから足腰への負担を減らす畳とも言えます。このウェブサイトを通じて、畳の魅力を感じていただき、畳を見直すきっかけとして頂ければ幸いです。そして、ぜひ私たちの桃生町までお越しください。本社に併設して、天然素材の畳を敷き詰めた数奇屋風住宅の和室で、お客様と一緒にくつろぎながら、畳の事や、空間づくりの希望などを、お伺いすることを楽しみにしています。
代表取締役 髙橋 寿
理念
日本の住まいに1300年以上使い続けられてきた「畳」。い草とわらで作られたこの丈夫な床材は、人びとの健康と生活を自然に支えます。そして、環境への負荷がないこの敷物は、日本人の伝統と真心を未来に伝えていきます。我々は「畳」を通して、地域と地域文化の継承・発展に貢献していきます。
お客さまと共に
伝統の畳素材が何故受け継がれて来たのか、何が優れているのか、何が評価されているのか、物の背景にある土地の力や伝統、生産者の思いを、お客様に正しくお伝えする事は、私たちの大切な仕事です。
伝統素材を実際に使うことで日本の伝統を守ることができる、そのことをお客様と共に実践していきます。
概要
社名 株式会社 草新舎
所在地 〒986-0323 宮城県石巻市桃生町神取字屋敷69番地
代表取締役 髙橋 寿
資本金 六百万円
許認可 宮城県知事許可 畳(内装仕上工事)業
社員数 3名
所属団体 ・文化財畳保存会(京都) ・全日本畳業商工組合 ・社団法人石巻法人会 ・NPO法人 いしのまき環境ネット ・石巻商工会議所 ・みやぎ工業会・宮城県曹洞宗青年会
フリーダイヤル 0120-07-3060
電話 0225-76-3062
FAX 0225-76-4739
ホームページ http://soushinsha.co.jp
創業 1946年5月(昭和21年)
主な取引先 宮大工・寺社・ホテル旅館・建築・一般
主な仕入先 産地問屋・資材元卸問屋・地元問屋
アクセスマップ
伝統的な畳製造法と革新的な畳の製法
一般的な畳素材が合理的に簡略化され、代替品が主流となっている中、「国宝や重要文化財の保存工事等に使われる伝統素材と技法を、次世代に継承する事」は、大変難しい状況となっています。文化的建築物には限りが有り、そのチャンスも希少な物となっている中、日常業務としてその維持に発展的に貢献する事が大変重要となります。

XT(草新シリーズ)は、この課題の解決を目的にしました。伝統技法に独自の新技術を加え、伝統的な畳の進化を目指して新製法を確立。四角張った「畳」に新たな視点を加える事に成功しました。
文化財畳保存会とは (文化庁選定保存技術保存団体)
文化財には創建当時から伝統の畳が使用されてきました。稲藁の畳床に国産の優良畳表を張り絹や麻や木綿などの天然素材の畳縁を使い、さらに板入れや紋合わせといった高度な技法を駆使し畳を作り上げます。 しかし今の世は残念なことに伝統の畳は殆ど姿を消してしまいました。私たちは、文化財の創建当時の精神を護るべき本物の畳を作る技術を保存・伝承してまいります。
会員構成【 畳工事部 】 宮城県2名、静岡県1名、奈良県1名、京都府10名、香川県1名、佐賀県1名、山口県1名、鹿児島県1名 計17名 【 資材部 】 計8名
文化財畳保存会