草新舎のショールーム

東日本大震災で全壊した自宅の復旧工事を機会に、伝統と現代住宅の融合を目指したショールームを建築しました。 和室のない住宅が主流となり、住宅展示場でも畳を目にする機会が少なくなりました。 ぜひ、私たちのショールームで天然素材の畳本来の使い方を体験してください。そして畳の良さを再発見して頂ければ幸いです。

外部
  • 真壁(しんかべ)

    建物の外壁は、付柱の真壁風とし、もえぎ色の塗壁風塗装を施しています。

  • 反り屋根(むくりやね)

    屋根の中程が盛り上がり、滑らかな曲線を持つ勾配となっていて家が柔らかな印象となっています。

  • 鎖樋(くさりとい)

    玄関前の雨樋は、銅の叩き上げ。雨落としは銅の三輪繋ぎとしました。

  • 沓抜石(くつぬぎいし)と草履掛け

    地元石巻の井内石に、ビシャンというピラミッド状の刃が群状になっている特殊なカナヅチで石を叩き、表面に凹凸をつける仕上げ、美観と安全性を高めた石を使用しています。

  • 路地(ろじ)

    事務所入り口側を路地風の屋根で繋ぎ、足元には瑞巌寺の参道に使われた物と同じ重さ500kgの敷石を3枚使用しました。

  • 坪庭の戸

    濡れ縁の下の草履掛と坪庭の戸には煤竹を使用しています。

  • 面格子(めんごうし)

    建物外部の美観を保ちながら、自然の通気を確保する目的の木製面格子。気になる隣家からの視線を遮ると共に、木製格子の柔らかい反射光が室内を明るくしています。

内部
  • リビング

    2000×1000のテーブルを落とし込む堀炬燵式とし、座面には琉球畳を敷いて、この部屋で唯一の温水床暖房を採用し、15㎜の薄畳を合掌合せ縁無しに加工しています。 天井は、登り梁で一番高い所で4m。全て開け放せば約30畳の開放的空間が生まれます。

  • 和室

    江戸間8畳広間の茶室。手前畳の脇台目床を設え、むくり天井に、杉白木枠と七宝柄京唐紙の襖。

  • 北山杉(きたやますぎ)

    和室の柱・床柱・竿縁にも北山杉を使用しました。北山杉は日本の伝統的な茶室等の日本家屋に使用する床柱等の建築材料として古都京都で 600年前に生まれました。北山杉の木の皮を丸太に傷つけないように剥き手作業で磨き上げ、乾燥させると天然の美しい輝きが放たれると言われています。この和室の床柱は天然に木肌にしわが入った「天然出絞丸太」(デシボ)を使用しています。

  • 大黒柱(だいこくばしら)

    大黒柱には、8寸角の北山面皮丸太を使用しました。面皮とは、磨き丸太の皮が四隅に残っている状態をいい、その柱を面皮柱といいます。斫った面には丸太の木目が表れています。

  • 京唐紙(きょうからかみ)

    和室の襖紙は、竹林・七宝柄の京唐紙と呼ばれる紙で、、版画の一種の様なもので、朴の木で手彫りした古くから伝わる伝統文様の版木を使います。その表面にキラ・胡粉と呼ばれる絵具を付け、和紙や鳥ノ子紙に柄を合わせながら一枚一枚、手の平で文様を写し出す伝統的な手法です。

  • 一畳仏間

    茶室続きの一畳仏間には、取り外しの出来る一枚物の襖を設え、地窓からは中庭の風が。

  • 和風ロフト

    9畳のロフトには、朱色、銀色、金色等の水引を織り込んだ特別な畳を敷詰めました。両端は9分幅、中合せ分は4分半幅の畳縁で水引の輝きを強調。

  • 麻縁(あさへり)ののれん

    水回りとのさかいに、本麻の畳縁(たたみべり)で作ったのれんを下げました。

  • トイレ

    トイレには杉正目の腰板張り。樫の木の棚には陶器製の手水鉢。

草新舎の畳をご検討のお客様は、ショールームで実際にご覧いただけます。併設の工場でXTも展示しています。
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皆さまのお越しをお待ちしております。

〒986-0323 宮城県石巻市桃生町神取字屋敷69番地