畳(たたみ)は、イグサを編み込んだ敷物状の畳表(たたみおもて)を、芯材となる板状の畳床(たたみどこ)の表面にくるみ、縫い合わせて作られています。

畳床 (たたみとこ)
地元の稲わら(ササニシキ・ひとめぼれ等の稲わら)を利用した「わら畳床」は宮城県が全国一の生産地。わら畳床は、厚さ50㎝程に積み重ねた稲わらを約10分の一の5~6㎝に圧縮して経糸と横糸で縫い止めて一定の厚さを保っている為、その稲わらの復元力が、座った時や歩いた時に足に直に伝わる、適度な弾力性のゆえんとなっています。
また、自然素材の為、吸放湿性が高く、畳として室内に納入されると、部屋中の湿気を吸収し、天候や室内の乾燥度合によって放湿する特性を持っています。また、圧縮された稲わらは、吸音性や断熱性にも優れ、やさしい足ざわりを備えています。
畳表 (たたみおもて)
国産畳表の産地は、その生産量の8割以上が熊本県です。他にも福岡県、広島県、石川県、高知県、沖縄県そして大分県でも生産されています。
それぞれに地域にはその地域独特の伝統に育まれた、特徴ある畳表が生産され、独自の地域産物として独特の特徴が有り、文化財の保護や地域文化には無くてはならない存在となっています。
畳縁 (たたみベリ)
寺社仏閣等では、今でもお寺や古い建物で紋縁(もんべり)が使われています。これには身分を表す決まり事があり、使用先も厳しく定められています。
また一般家庭で多く使われている様々な柄の付いた畳縁は、戦後、岡山県倉敷市で生まれ、何千種類の中から選ぶことが出来る様になっています。

伝統的な畳製造法と革新的な畳の製法

一般的な畳素材が合理的に簡略化され、代替品が主流となっている中、「国宝や重要文化財の保存工事等に使われる伝統素材と技法を、次世代に継承する事」は、大変難しい状況となっています。文化的建築物には限りが有り、そのチャンスも希少な物となっている中、日常業務としてその維持に発展的に貢献する事が大変重要となります。 XT(草新シリーズ)は、この課題の解決を目的にしました。伝統技法に独自の新技術を加え、伝統的な畳の進化を目指して新製法を確立。四角張った「畳」に新たな視点を加える事に成功しました。
文化財畳保存会とは (文化庁選定保存技術保存団体)
文化財には創建当時から伝統の畳が使用されてきました。稲藁の畳床に国産の優良畳表を張り絹や麻や木綿などの天然素材の畳縁を使い、さらに板入れや紋合わせといった高度な技法を駆使し畳を作り上げます。 しかし今の世は残念なことに伝統の畳は殆ど姿を消してしまいました。私たちは、文化財の創建当時の精神を護るべき本物の畳を作る技術を保存・伝承してまいります。
会員構成【 畳工事部 】 宮城県2名、静岡県1名、奈良県1名、京都府10名、香川県1名、佐賀県1名、山口県1名、鹿児島県1名 計17名 【 資材部 】 計8名
文化財畳保存会